心筋梗塞・狭心症とは?そしてその違いは?

心筋梗塞(しんきんこうそく)と狭心症(きょうしんしょう)

心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返して動いています。そして、常に全身に血液を送り出しています。すごいですね。1日に10万回ですから、1年で3650万回。80歳まで生きたとしたら、心臓は一度の休みもなく、約30億回も動いていることになります。でも、心臓も単にそれだけで動いている訳ではなく、酸素や栄養素が送り込まれてこそ動き続けることができるんですね。そして、この心臓に酸素や栄養素を送り込んでいるのが、心臓の周りを取り囲む冠動脈という血管です。心臓が冠をかぶっているみたいに囲っているから冠動脈と呼ばれているらしいです。

冠動脈は大動脈基部から出る左冠動脈と右冠動脈左冠動脈から分岐する前下行枝回旋枝からなっています。冠動脈は3本あると病院で聞いていたけど、おそらく上記の赤字の3本を指して言っているのでしょう。そして、私の場合は、3本の冠動脈のうち、1本が完全に閉じていて心筋梗塞という状態、1本が完全に閉じている訳ではないけど狭くなってしまっている狭心症という状態でした。

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心筋梗塞とは、この冠動脈が閉じてしまって、心筋に血液がいかなくなってしまい、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態のことをいいます。通常は急に起こる急性心筋梗塞のことを指すそうです。心臓麻痺・心臓発作・ハートアタックとも呼ばれています。狭心症とは、心筋が虚血状態になっても壊死にまで至らない前段階の状態のことをいいます。

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心筋梗塞:冠動脈が閉じてしまって、心筋が壊死しているもの。

狭心症 :冠動脈が狭くなってしまって、心臓へ送る血液の量が少なくなっているもの。

狭心症の種類

狭心症もいくつかに分類されるみたいですが、Wikipediaによると下記に分類されます。大きく3つに分類されます。

発症の誘因による分類
労作性狭心症:体を動かした時に症状が出る狭心症。
安静時狭心症:安静時に症状が出る狭心症。

発症機序による分類
器質性狭心症 :冠動脈の狭窄による虚血。
微小血管狭心症:心臓内の微小血管の狭窄及び攣縮による虚血。
冠攣縮性狭心症:冠動脈の攣縮(spasm)が原因の虚血。
異型狭心症  :冠攣縮性狭心症のうち心電図でST波が上昇している場合。

臨床経過による分類
安定狭心症 :最近3週間の症状や発作が安定化している狭心症。
不安定狭心症:症状が最近3週間以内に発症した場合や発作が増悪している狭心症。薬の効き方が悪くなった場合も含まれる。心筋梗塞に移行しやすく注意が必要である。近年では急性冠症候群という概念がこれに近い。

狭心症から急性心筋梗塞までの一連の病態を総称して急性冠症候群と呼ばれることも多く、自分の場合の診断は、急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)と診断されています。

心筋梗塞では亡くなる方の半数以上が発症から1時間以内に集中しています。心臓が全身に血液を送り出せなくなり、やがて心臓が完全に動かなくなり停止してしまう。人間にとって心臓が動かなくなってしまうのは死を意味します。ですから、病院に到着する前に亡くなる場合が非常に多いのも、想像に難しくはないと思います。とにかく、自己で症状が出たり、他人の症状を見かけたりしたら、ただちに救急車を呼んで、一刻も早く受診をするのがとても重要になってきます。

急性心筋梗塞症だけで言うと、その発症数は年間約15万人と言われています。そして、そのうち30%の方が死亡しているというデータが出ています。私は運良く70%の方に属していたということなんですが、本当に危なかったと実感しています。

私が心筋梗塞になった体験談はこちらに詳しく書いてありますのでご参考にしていただければと思います。(心筋梗塞体験記(トップページ)